世界情勢と市場ノート
記事一覧(ページ 2/2)
米国の送電網「外国製禁止」、全面禁輸ではない――電力料金を動かす120日
「米国が外国製の送電網機器を禁止した」と聞けば、変圧器や電力機器の価格がすぐ上がり、米公益事業やデータセンターのコストも跳ねるように見えます。
カナダの対抗関税、なぜ「強硬策」でも国債利回りは下がったのか
カナダが米国製品への対抗関税を具体化しました。日本からカナダドル建て資産や北米ファンドを持つ人、北米製の機械や家電、電子部品を仕入れる事業者が知りたいのは、政治的な勝ち負けではありません。「自分の為替、金利、仕入れ価格に、どの順番で効くの…
大型刺激策なのに鉄鉱石は弱い――中国8,000億元の「申請開始」を読む
中国の大型景気策と聞くと、鉄鉱石、鉄鋼、銅、建設機械がすぐ動くように見えます。ところが8月24日、鉄鉱石先物は新たな刺激策のシグナルが出ても1トン710元近辺にとどまりました(Trading Economics、2026年8月24日: h…
「ほぼ発電しない760MW」をなぜ延命するのか――米電力料金とAI投資の接点
AIデータセンターの請求書はGPU代だけではありません。発電所の待機、送電網への接続、需要急増に備える予備力にも費用がかかります。
米加関税は「8月22日」と「9月8日」で効き方が変わります
米国とカナダの通商交渉が決裂しました。米国が3日だけ延期していたカナダ産品への追加50%関税は、2026年8月22日午前0時1分(米東部時間)に発効しました。カナダは交渉を停止し、「ドル・フォー・ドル」の対抗関税をレイバーデー翌日の火曜日…
アイスランドEU投票、賛成でも「ユーロ」はまだ来ません
欧州の小国で行われる国民投票が、Reutersの翌週の世界市場日程に入りました。アイスランドは2026年8月29日、欧州連合(EU)への加盟交渉を再開するかを国民に問います。
米国の「最強の対イラン制裁」、原油が上がっても25%関税は自動ではありません
米国の対イラン追加制裁は、日本の燃料費と投資に、いつ・どの経路で効くのでしょうか。
「米加合意」で関税リスクは終わったのか――3日停止の先にある4つの文書
「米国とカナダが合意した」と聞けば、追加関税のリスクは終わったように見えます。しかし、北米から商品や部材を調達する事業者にとって大事なのは、合意という言葉ではありません。次の通関で、追加関税を払うのかどうかです。
Disney対FCCは「言論問題」だけではない――放送免許がメディア株に効く経路
Disney、ABC、ABC直営8局は2026年8月18日、米連邦通信委員会(FCC)の早期免許更新手続きを止めるよう連邦地裁へ求めました。「言論の自由をめぐる対立」に見えますが、投資家が見るべき問いは別にあります。
米韓演習「大幅縮小」で何が動く?ウォンと防衛需要への3経路
米国のドナルド・トランプ大統領は2026年8月16日、国防長官に米韓合同演習を「大幅に縮小」するよう指示したと公表しました。11日間の日程で約1万8,000人の韓国軍兵士が参加する「乙支フリーダムシールド(UFS)」は翌17日に始まりまし…
香川県知事選、県外滞在中でも投票できる?郵送を挟む不在者投票の進め方
香川県内の市町の選挙人名簿に登録されているものの、出張、帰省、学業などで県外にいる人を想定します。8月30日の香川県知事選で、地元の投票所へ行けない場合はどうすればよいのでしょうか。
防衛費9兆円、「今年使う額」と「将来払う額」は違います
2026年度の防衛関係予算は、初めて9兆円を超えました。ただし、この数字を「2026年度に新しい装備へ9兆円を使う」と読むと実態を外します。防衛予算には、過去に結んだ契約の今年分の支払いと、今年結ぶ契約の将来分の支払いが重なっているからで…
戦没者遺骨、約112万柱が未収容――「258柱収容」と「18件身元判明」を分けて読む
厚生労働省は2026年8月15日、先の大戦の全戦没者を追悼する全国戦没者追悼式を日本武道館で行うと発表していました。遺族の参列予定者は3,663人で、うち付添は393人、遺族以外の参列予定者は約700人です。根拠は1982年4月13日の閣…
外相のサウジ・オマーン訪問、日本の原油「中東94%」をどう読むか
外務省は2026年8月14日、茂木外務大臣が8月17日から22日までサウジアラビアとオマーンを訪問すると発表しました。現地では両国と、サウジアラビアに所在するイエメン正統政府の要人に会い、中東情勢の沈静化、ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデ…
ザンビア総選挙、議席はどう変わった?「156→226」と比例40議席を読む
ザンビアでは2026年8月13日、総選挙の投票日を迎えました。大統領、国民議会、地方政府を同じ日に選ぶ大きな政治日程です。ただし、翌14日の段階で勝敗を急いで語ることはできません。
令和8年熊本地震の「激甚災害指定」で何が変わるのか
令和8年熊本地震による災害は、2026年8月7日に激甚災害として指定され、同日公布・施行されました。8月12日には、農林水産省が第11回の緊急自然災害対策本部を開催し、各局庁の被害状況の報告等を議題としています(2026年8月12日、ht…
食料品の消費税「8%から1%」で、家計はいくら軽くなるのか
政府・与党で検討されている食料品の消費税案には、二つの仕組みが重なっています。一つは、現在8%の軽減税率が適用される飲食料品について、2027年4月1日から2年間、税率を1%に下げること。もう一つは、中低所得の現役勤労者向けに、飲食料品の…
国の債務「1,346.7兆円」は何を数えた数字なのか
財務省は2026年8月10日、6月末時点の「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」を公表しました。見出しになる数字は、国債と借入金の合計1,346兆6,833億円です。3月末より2兆8,407億円増えました。
長野県知事選「投票率40.53%」を分解する 期日前投票は増えたのに、なぜ全体は伸びなかったのか
2026年8月9日に投開票された長野県知事選挙で、投票率は40.53%でした。前回2022年の40.94%から0.41ポイントの低下です。
皇室典範改正、数字と条文で見る「変わること・決まっていないこと」
2026年7月17日、参議院本会議で「皇室典範等の一部を改正する法律案」が可決されました。参議院の公式記録では、投票総数241、賛成184、反対57です。賛成票は投票総数の約76.3%ですが、これは国会議員の採決結果であって、国民全体の意…